学校と地域社会

「教員」様、「KD」様、「大阪のおばはん」様、「N」様、「ガテン系」様、「通りすがり」様、コメントをいただき、有り難うございます!!

「通りすがり」様は、事務方として、近隣からの様々な要求に苦労している旨を書かれていらっしゃいました。
それに対して「教員」様は教学サイドも教えるばかりではなく、苦情処理も含め近隣との地域交流を、学校全体として受け止めるべきとおっしゃっておられます。

教学サイド・・・我々近隣は今回の新校舎建設に関して、この建物の「トップの住民になるであろう教授」4名に「新築構想に関するお願い」と称して文書を送付致しました。

「正門近くに、周囲を威圧する四角い8階建てのビルを凹凸に配置するのではなく、もっと周囲の景観に配慮し、キャンパス全体の総合的デザインという視点を持って頂きたいと。
教学サイドがイニシャチブを取り、施設部に丸投げする事なく、国際都市神戸を象徴する大学として、市民の誇りとなる美しいキャンパスを目指して欲しいと。」

具体的に5項目の提言を致しました。

が、返ってきたのは「われわれ自然科学系の部局長としてその計画を全面的に指示する」という、たった7〜8行の1枚のみ、こちらの願い状における意見や要望について何ひとつ触れる事のない、完全無視の内容でした。しかも4名連名というお粗末さと失礼さ・・・。
(こちらは、4封筒に、それぞれ文書と切手を張った返信用封筒を同封しました。)
それぞれの方の顔も肉声も感じられない通り一遍のシロモノで、これでは施設部に丸投げかと思われても仕方がない対処ではないでしょうか。
部局長として、研究者として、教育者として、それぞれ思うところはあるのではないですか?

「教員」様のコメントには深く考えさせられました。
小中高であれ、大学であれ、学校は公(おおやけ)性の高い施設であり、その地域の文化的活動の拠点でありリーダー的施設であるべきである。
したがって、地域の住民との対話や理解なくしては、豊かな活動や実績はとうてい望めないと思う。
そういう意味では学校は常に地域住民に理解と協力を求めるべく努力をするべき。

こういう教育者がいらっしゃる反面、神戸大学のように地域住民に対して、木で鼻をくくったような態度で真摯に答えない教育機関もあるのだと思うと、本当に残念ですね。

日頃から「バス乗降」や「バイク騒音」など様々な迷惑をかけ続けている神戸大学。
生活に支障が出ている苦情を申し立てても、一向に改善されるきざしは見受けられません。
神戸大学自身が「神戸市民」であるとの自覚を持って、地域住民と対話して頂きたいと思います。

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22:38 | 神戸大学の建物 | comments (1) | trackbacks (2) | edit | page top↑

教室稼働率・・・新校舎建設に思う

「通りすがりですが様」から以下のコメントを頂きました。有り難うございます。

地域のことを考えておられて良い意見と思われることもあれば、的外れな意見と思われる内容もあるのに、何かもったいない思いをしながらみております。

たとえば今回の教室稼働率の件ですが、単純に既存教室の利用率が充足しているから必要ないかというとそうでもない部分があります。

学生の授業の満足度を上げるべく従来より少人数での授業を展開させようとすると、従来より多くの教室という枠を用意する必要があります。

また、授業が10個あったとして10個の部屋しか用意していなければ、時間割変更等に対応ができなかったりするので、余裕のある形で教室を用意することになります。

建物の建て方は個人の主観の問題なので私は言及しませんが、教室貸し出しへの意見には異論があります。

たとえばベンチャー棟について。
稼働率が低そうなことを問題としてあげようとしているようですが、ベンチャーというのは元々はこれから育成しようという思惑から施設などを用意しようという思惑から準備するもの。
当初から100%の利用率はあり得ないもので、だんだんと利用が増えて来ているのなら当初の思惑は達成してると思われます。神戸のこれからを引っ張る企業が生まれる可能性もあるベンチャー。ここを攻撃するのはどうでしょうか?それならば、既存の別の教室の稼働率を精査する等別のところに注意を向けるべきです。
しかも、本当の稼働率がわからないのに電灯の明かりで論じる等もってのほかです。きちんと事実に基づいた批判を展開しましょうよ。だから、神戸大学にまともに取り合ってもらえないのです。

>なので、教室貸し出しという記事を見ると、やはり余ってるのだという印象を持ってしまうのです。

教室の貸し出しを行うと、当日管理する人の人件費や、事務手続きを行うものの人件費等がかかるので本来貸し出しを行わない方が、大学としては無駄な経費がかからないはずです。(利用料を取ったとしても割が合わないサービスです)
地域貢献の目的で行っているものです。地域の人の役に立ってはないのですか??

>「予算が下りればとりあえず建てる」という発想はいかがなものでしょうか?
本当に必要な建物だけを建ててほしい、税金を無駄使いしてほしくないと思うのは私たちだけでしょうか?

必要だから予算を請求するのです。
他の大学の事業を国が天秤にかけたうえで予算をおろしているのです。何が問題なのでしょうか?
もし責めるのであれば、神戸大学ではなく予算の認可している文科省や財務省に言うべきだと思います。


「既存教室の利用率」について
1.既存教室の利用率が充足していても教室の用意は余裕を持って用意されるべき
2.学生の満足度をあげるために、少人数での授業展開が必要
とのご指摘、その通りと思います。

ただ「電灯の明かりで論じるのは、もってのほか」には反論を申し上げたいと思います。
電灯の明かりで稼働率を論ずるのがなぜいけないのでしょうか?
私は、神戸大の教室の稼働率を把握する立場には元よりなく、近隣の者として、次々と建つ新校舎にあまり電気もついていない建物もある事から「ほとんど使用されていないのでは?」と疑問を持ち、提言させて頂きました。
「電気がほとんどついていない」という「きちんとした事実」に基づいて述べたのです。
誰にしろ、何年もの間、「真っ暗な校舎」を目の前にしていれば「ほとんど使っていないんじゃないの?」と思う方が自然でしょう。
ベンチャー棟は、新築当時、室外機からものすごい騒音を出し、近隣からのクレームを受けて大学側が改善した経緯があります。屋上も、近隣への事前説明と全く違う仕様で、しかも醜い室外機が立ち並ぶ異様な姿に、これも追って抗議、囲い(残念ながら不細工)で覆ったという、我々側から云えば問題が多かった校舎であります。
で、その上に「電気がつかない真っ暗な校舎」とくれば、「今すぐ必要なかったんじゃないの?」「デザイン、騒音対策なども熟考した上で、近隣や大学校内と調和した校舎を建てるべきだったのではないの?」と感じてしまうのです。

「通りすがりですが様」は「これからの神戸を引っ張る企業が生まれる可能性のあるベンチャー棟」を攻撃するのはどうか?」と書かれておりますが、それはまた違う問題でしょう。
こういう言い方は、失礼ながら、典型的な「日本的官尊民卑的発想」だと思います。
「我々は高邁な研究をしているのだから、一般市民はだまっとれ」的なお上的発想、旧国立系大学の典型的な官僚のにおいがぷんぷん致します。
研究はもちろん大学の仕事でしょう、一生懸命されたらいいと思います。まして我々の税金で成り立っている部分もあるのですから、それこそ「神戸を引っ張るベンチャー企業を育てて」もらわないと困ります。一納税者として、成果を市民に具体的にお知らせして頂きたいくらいですよ。

ただし、「知的リーダーたる、未来の日本を担う」大学はこれだけ(研究)でいいですか?
「建物の建て方は主観の問題」とおっしゃいますが、周辺市街区環境と調和を図り、ビルを人の目線にもやさしい圧迫感のない高さにし、周りには樹林を造成するなど、緑あふれるキャンパスを創造する事も重要な事ではないですか?
神戸大学の「文・理・農学部」の校舎群は、どう考えてもそれとは反対の方向へひた走っている様に感じられます。
高さバラバラの統一感のない施設群、屋上緑化の時代に室外機をずらずらーと並べ、指摘されれば不細工な覆いで囲う場当たり的対処。
正門近くにせせこましく建設される新校舎「自然科学研究棟」は、我々の「正門近くで、直接目に入る位置ではなく、農学部西隣の空き地に建設を」との要望にも「隣の校舎と行き来しやすい」との理由で聞き届けてもらえませんでした。
研究者の建物同士の移動は、通信ネットワークの代替等で可能な部分も多いでしょうし、西隣の空き地とて徒歩2〜3分くらいで移動できる近さなのですけどね。
景観より、日々の便利さを優先させたという事でしょう。

新校舎は、生命やバイオ関連の研究に充てられると聞いています。そういう事であればなおさら環境、景観にも配慮し、海外からの訪問者も多い国際性を常々唱えられている立場からも、様々な来訪者に恥ずかしくない、神戸市民が誇れるようなキャンパスを目指して頂きたいと思います。
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00:07 | 神戸大学の建物 | comments (11) | trackbacks (0) | edit | page top↑

京大・・・友人から写真送付

久々の更新となりました。
友人から、京都大学校舎の写メールが届きました。
ジャーナリスト「土井敏邦さんの講演」が「京大法経本館」で開催されたそうです。
風格ある立派な建物ですね。


「京大法経本館」↓
京大法経本館

こちらは「百周年時計台記念館」↓
百周年時計台記念館
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17:39 | 京都大学の建物 | comments (1) | trackbacks (0) | edit | page top↑

「自然科学総合研究棟」建設・・一方で教室レンタル

農学部、工学部の学舎群です。
統一性のない、高さもデザインもばらばらの建物がせせこましく建っております。

温室

緑色の丸は、農学部の温室(でした。。。)
農・工学部

温室を取り壊した跡地に、「自然科学総合研究棟」建設が始まっています
狭い敷地に8回建てのペンシルビル!
自然科学総合研究棟


手前のバス停からも想像できますように、道路から入ってすぐの場所に建設されます。
狭い土地の有効利用という発想なのでしょうが、敷地奥にも土地は余っているでしょうに、門付近を建物で埋め尽くして、醜くいと感じないのでしょうか?
門をくぐって、広がるのは「緑豊かな美しいキャンパス空間」ではなく、せせこましく余裕のない箱モノのオンパレードです。

一方、神戸新聞に「神戸大が教室レンタル」という記事が載っていました。
少人数から大規模な講演会まで対応できる多種多様な95教室を、一般に貸し出すというもの。じゃあ、なに教室は余っているの???
先端技術を研究する、最新の設備を整えた棟を建設したい趣旨は理解出来ますが、一方でたくさんの教室が随時使われていないという事実にも驚きを禁じ得ません。
「地域貢献という名の元に、教室を有料で貸し出す」前に、既存の教室の稼動をしっかり把握して、長期計画の元に、キャンパス構想を練り上げて欲しいものです。

「神戸大の景観を美しくする」という、地域貢献も忘れないで下さい。

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23:09 | 神戸大学の建物 | comments (6) | trackbacks (0) | edit | page top↑

東大の歴史的建造物・・・まだまだあります

9件の登録文化財以外にも、東大キャンパス内には歴史的建造物が多くあります。
「東京都選定歴史的建造物」として、農学部3号館、七徳堂、東大広報センター(旧医師会事務局)が登録されています。
いずれも、内田祥三並び岸田日出刀設計によるもので、登録文化財と共に、統一感あふれる建物群は歴史的遺産として存在感を増しております。

東大農学部3号館
東大農学部3号館
アーケードが見事です
同農学部3号館↓
東大農学部3号館
同農学部3号館↓
東大農学部3号館
とんがり屋根がかわいい
同農学部3号館↓
東大農学部3号館
ちょこんと突き出た入り口
現代ではもう2度とあり得ない設計でしょうね
大事に保存してほしいです

東大七徳堂
東大七徳堂

東大広報センター(旧医師会事務局)
東大広報センター

他にも、こんな素敵な建物がありますよ。
東大総合図書館
東大総合図書館

東大理学部化学東館
東大理学部化学東館
大正時代に建てられた、
本郷キャンパス最古の赤レンガの建物
100年あまりの歳月を経てなお輝いています

東大医学部2号館
東大医学部2号館
「いい東京」より

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16:19 | 東京大学の建物 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

東京大学の「登録文化財」安田講堂・・・3

2009 / 02 / 21 ( Sat )
今回は東大のシンボルともいうべき「安田講堂」を取り上げます。
内田祥三並び岸田日出刀設計による、一連の東大建造物の中心的存在である安田講堂は、1921年に起工、関東大震災に遭いながらも、周辺の建物が倒壊、延焼したなか、1925年無事完成へと至ります。
内田祥三は、これをキャンパスの中心に位置づけ、正門からの安田講堂へと至る銀杏並木の左右に新たな校舎をちりばめていくという構想をうちだします。左右に法文1号館、2号館、工学部列品館、左にひとつ道を隔て工学部1号館、2号館、右に行けば三四郎池、その下に総合図書館と、ほとんどが内田設計で統一された建物群が、まるで衛星の様に安田講堂を取り囲むさまは、見事な空間設計というほかありません。

東大安田講堂へと至る銀杏並木 1

東大安田講堂へと至る銀杏並木 2


震災以前は、それぞれの学部がばらばらなスタイルで建てていた校舎は、こうして内田スタイルで統一され、本郷キャンパスの中央部のどこにいても臨める配置を得たこの講堂は、これ以後東大の象徴として歴史の様々なシーンで登場していく事となります。

ところが、驚くべき事に、
この素晴らしい景観が現在はこんなありさまになっています↓
東大安田講堂


何なんでしょう、後ろの建物は??
「理学部1号館」
内田スタイルとかけ離れた近代的な校舎、というよりビルですね、にょっきりと背後から突然現れたという感じで建っております。
何の脈絡もなく、いったいどうしてここに建てなければならなかったのか、せっかくの東大の象徴たる歴史的景観が、だいなしになってしまっているように感じます。
情けないですね、天下の東大が・・・。

安田講堂に関するいろいろな方のブログを拝見しますと、何とか後ろのビルを入れまいとこんな角度の写真が目につきます。

東大安田講堂(ちまたのブログから)

(以下のブログからお写真拝借致しました)
木と建築への旅〜高橋正勝のブログ
なみあめん坊の四方山ばなし
猫の目スチル
アサヒボンド工業会
NIKKI SONIC '06
東京大学


大学院教授、岸田省吾氏は東大広報誌「淡青」のなかで次のように述べられています。
「本郷キャンパスは、日本における近代大学初のキャンパスである。統一的なスタイルと豊かな緑が一体となって形成するキャンパスの環境そのものは、文化財と言って大過ない。」
「大学にとって重要なことは、そうした文化財を所有することと言うより、それを現実に生きているキャンパスとして使い続ける、つまり『文化を行為する』ということではないだろうか」


歴史的遺産ともいうべき素晴らしい環境に身を置くことが、若い学生にとってどれだけ幸せなことか、本郷キャンパスの校舎群は教えてくれているように思います。

次のブログにも安田講堂の景観について記事が掲載されています。
歴史・文化のまちづくり研究会
東大ガイド
SBI不動産ガイド通信

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